ありがとう と さようなら が言えない
颯くん、19歳のお誕生日おめでとう。
1年前の5月8日、毎年送っていたバースデーカードを渡せない日が来るなんて、思ってもいませんでした。
2017年4月、颯くんが辞めた連絡が入りました。
不確かなものと、確かなものと、その連絡があった1週間はぐるぐると情報が回り、全く心の整理がつかなかったことを覚えています。
覚えていますし、そんな思いはもうしたくないと思っています。
でも実は、まだ気持ちに整理なんてついていないですし、つけるつもりもないですし、つくかどうかもわかりません。
ただ言えるのは、ずっと矛盾した気持ちが胸の中で渦を巻いています。
「やめてほしくなかった」「今やめて正解だった」
「やめるなんて勿体無い」「ずっと事務所にいる方が勿体無い」
「どうして続けてくれないの」「今がやめどきだったかな」
そんなことを考え続けて、でも正解なんて出てくるわけがなく、
ただ1つ本当のことは「悲しい」ってことだけだな、と思いました。
何がどう悲しいのか、色々な「悲しい」って気持ちがありました。
単純に、辞めてしまって悲しい。
これからもステージで歌ったり、踊ったりする彼を応援していけると思っていたので、
パタリとなくなってしまって、もうあのパフォーマンスが見れないのかと思うと悲しくて仕方がなく。
事務所が変われば見れる、と思われそうですが、周りのメンバーも含めて、楽曲も含めて、ということなので、
もう、見ることは適わないんですよね。
あともう1つ、思ったことは、「ありがとう」が伝えられないということでした。
颯くんにはたくさん、挙げ切れないほどありがとうって言いたいことがあります。
彼の歌だったり、ダンスだったら見てるとありきたりですが「かっこいいな」「すごいな」と思うことが多く、
コンサートが終わってから幸せな気持ちになっていました。
終わってから友人とあそこが良かったとか、言い合える時間もすごく楽しかったです。
それにそんな友人たちと出会えたのも、颯くんがいたからですし、
知らなかった歌や振り付けにも、颯くんがいなかったら出会うことはなかったと思います。
颯くんに出会えたから、得たものはとても多く、そのことについてありがとうを伝えてくれたのかな、伝わってるのかな、
自己満足だと思いますが、ありがとうって気持ちを伝えたかったと思いました。
それと、さよならも言えないものか、と。
このことがあってから、他のグループを見る機会もありました。
颯くんが歌っていた歌とか、バックについていた歌を聞く度に、もうここにはいないと頭を殴られているような気持ちで、
1番つらかったのは今まで一緒に踊っていた子たちの中に颯くんがいないことでした。
代わりになる存在なんかじゃないのに、代わりになるんです。
いらないはずなんかじゃないのに、いらなかったといわれているようで、悲しくてやるせなくって。
それを見た時は涙が止まりませんでした。
なぜ泣いているのかはわかりません。色んな感情がない交ぜになり、言葉で言い表せれるものではありませんでした。
事務所のステージを見るのがつらい。
彼が歌っていた歌を聞くのがつらい。
でもきっとこれは、時間が解決する問題だろうなと思っています。
悲しいことだけど、彼がいないことが当たり前になる日がくるんですよね。
風化、してしまうんです。
だからきっと、ヲタ卒はしないだろうなと思いました。
颯くんが出演しないコンサートにも行っていましたし、好きなグループもいました。
ただ、不思議なことに全く興味がなくなってしまいました。
先日、Jrのコンサートに連番する約束をしていたので、違えるわけにも行かず、参戦してきたのですが、
誰を見ていいのかわからず、誰が何をしても盛り上がることはなく、楽しくなかったわけではないですが、今まで感じていた「また行きたい」という感情がまるっきりなくなってしまいました。
その時、とても強く感じました。
私は颯担だったし、彼に代わるものはない。
心残りはあります。
もっとたくさん現場に行ってあげたらよかったし、手紙も出せばよかった。
恥ずかしくて名前を呼ぶこともできなかったし、雑誌のハガキも出したり出さなかったりしていた。
後悔なんて、思い出したらキリがありません。
でも、もう終わりなんですね。
颯くんのお陰で出会えた人や、楽しかった時間はきっとこれからも大切にしますし、宝物です。
デビューまで応援することができなかったけど、もしまたメディアに彼が出てくることがあれば、その時は笑顔でいますように。
19歳のお誕生日おめでとう。
(ありがとうって気持ちを、感じ取ってくれていたみたいで、それだけは本当に嬉しかったです。)